人間的であるほど詐欺にあう理由
競馬予想は詐欺まがいの業者が多いと思います。それだけカンタンに馬券で稼ぎたいという人が多いという表れでもある。 しかし、詐欺というのは業界を問わず存在し珍しい話ではありません。では、競馬予想で多い理由は何なのでしょうか。
それだけ競馬に対して現実ばなれをした考え方をする人が多いというのが私の答えです。 競馬予想が上手ければ儲かるんじゃないか?特別な競馬予想ソフトを使えば誰でも稼げるんじゃないか?
そういう話は確かに存在してニュースにもなっていますが可能性として考えればレアケースなわけです。 そのレアケースを探す先には多くの詐欺業者がワナを張って待ち構えているのですから詐欺にあう確率は上がって当然なのです。
そういった詐欺業者は、競馬に限らずオイシイ話にワナを仕掛けて待ち受けている。 あなた自身の考え方を変えない限り、またどこかで詐欺師のエサになることは間違いありません。
かつて私もそうでしたが、こういう方は情報リテラシー能力が低い傾向にあるのです。 情報リテラシーとは、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のこと。
競馬予想はデータを見ながら予想するのが普通ですが、競馬で負けている人は情報に振り回されるだけの人が多かったりする。 本人は予想しているつもりなのですが、競馬新聞にあるデータではなく予想印や誰か意見で馬券の買い方を決めているのです。
こういった人は情報の価値を判断することが難しいため、上手な予想と下手な予想を区別することができません。 それでも馬券の回収率は75%に落ち着きやすいことから致命的な痛手を受けずに済んでいるというわけです。
だから、上手な人の予想を目の当たりにした時にまったく逆の判断をしてしまうことがある。 この人は何か裏があるんじゃないかと何の根拠もなく疑ってしまうことは分かりやすい例と言えるでしょう。
この判断を下す前に感情が入っていると、より強固なものとなってしまうため修正は難しくなります。 そもそも人間はつねに正しく考えて論理的に行動しているわけではありません。
たとえば、Youtuberの競馬予想を見て予想者に好意を持ったとしましょう。 そういう感情が入ると競馬予想がハズレても『負けても楽しめたから』と肯定するようになります。
逆に嫌いなYoutuberの競馬予想が当たった場合はどうなるでしょうか。 この方を賞賛すべき所ですがそうはなりません。それどころか気に食わないヤツとさらに嫌いになることさえあるのです。
これは典型的な認知のゆがみであり人間らしさの象徴でもあります。 このような判断は日常的に行われているため意識しなければ改善することはできません。
人は第一印象でどういう人物かをレッテルを貼り決めることで情報を整理する習性があります。 この第一印象をあとから変えることの難しさは多くの人が体験していることではないでしょうか。
つまり、あなたが好意をもった相手が詐欺師であれば、たとえ怪しいと思った商材でも買ってしまうということです。 それは感情的に否定できないせいで起きてしまう。こういったことを理解している詐欺師はあなたを気持ちよくさせるためにあらゆる手を尽くすでしょう。
あなたが詐欺にあったことがあるのなら思い出してみてください。 おそらく人間的な魅力にあふれた人物であり、その人物が話す言葉はあなたにとって共感できるものばかりだったはず。
あなたのことを本当に思う人は時に厳しい言葉をなげかけるもの。 自分で詐欺か判断できない場合は、あなたのことを考えてくれる人の意見を聞けば詐欺を防ぐことができます。